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2005 年度 実績報告書

音楽によって生じる感情反応と自律神経系の応答に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15592231
研究機関鳥取大学

研究代表者

深田 美香  鳥取大学, 医学部, 助教授 (10218894)

研究分担者 南前 恵子  鳥取大学, 医学部, 講師 (30252878)
笠城 典子  鳥取大学, 医学部, 講師 (60185741)
松田 明子  鳥取大学, 医学部, 助手 (00346347)
伊藤 靖代  鳥取大学, 医学部, 助手 (70379626)
キーワード音楽 / 感情 / 自律神経機能
研究概要

音楽による不安や疼痛の緩和、ストレスの緩和やリラクセーションといった鎮静効果、あるいは気分の高揚、覚醒度の向上などの賦活効果等を目的とした音楽療法が、代替的あるいは相補的治療として行われている.本研究の目的は、音楽鑑賞による反応の個人差を音楽感受性という観点から調査し、音楽によって生じる感情反応と自律神経系の応答について明らかにすることである。
本年度は,健康成人12名を対象に,音楽療法の基本原則の一つである同質の原理を用い,楽曲を選定し,音楽と情動反応の関連をより詳細に検討した.
音楽の性質が対象者の気分とテンポにあったものが受け入れられやすいという「同質の原理」の考えに基づくと、不安気分時には不安と同質の音楽が受け入れられやすいことになる。しかし、一般に不安気分時に聴きたい個人の嗜好音楽は、不安同質音楽であるとは限らない。そのため、不安気分誘導を行い不安上昇群3名と不変群9名に分け、不安同質音楽と高揚感情価高値音楽を聴取した場合と嗜好音楽を聴取した場合の不安気分の変化と感情の変化、聴取音楽と音楽要素への同質感の検討を行った。
不安上昇群では高揚感情価高値音楽と嗜好音楽、不変音楽では嗜好音楽への同質感が高く、親しみや非活動的快の上昇が見られ、不安上昇群では不安低下傾向があった。嗜好音楽では不安低下効果は見られなかった。不安上昇群では、不安同質音楽への同質感が低く、気分と一致していない音楽は不安、倦怠のネガティブ感情を喚起することが分かった。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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