今年度は、下記の通り、研究課題に関する資料収集および研究協力者である大卒新人看護師へのインタビューで得られたデータの分析を中心に行った。 1)看護師のキャリア形成に関する最新の文献収集および内容の検討を行った。 年々増加している、看護系4年制大学に伴い卒業生である大卒看護師が臨床で働く割合も増えてきている。それを反映してか、大卒看護師をテーマとした研究報告も増加しており、そうした最新の文献収集と検討を行っている。 2)キャリアについて研究している専門家からの助言を受け、意見交換を行った。 学会等においてキャリアについて研究発表している研究者と意見交換を行った。 3)大卒新人看護師に行ったインタビューから得られたデータの分析を共同研究者とともに実施した。 大卒新人看護師のキャリアの捉え方には、基礎教育が影響していることが示唆された。また、大卒新人看護師の職場継続の希望の有無には、給与や施設の福利厚生といった要因よりも、仕事のやりがいや職場の人間関係の方といった要因の方が強く影響していた。 来年度は、さらに分析を加え、必要があればインタビューを追加して最終報告に向けての準備をしていく予定である。
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