研究課題/領域番号 |
15592246
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 沖縄県立看護大学 |
研究代表者 |
吉川 千恵子 沖縄県立看護大学, 看護学部看護学科, 教授 (50326500)
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研究分担者 |
上田 礼子 沖縄県立看護大学, 保険看護学研究科, 教授 (80010015)
山口 智美 沖縄県立看護大学, 看護学部看護学科, 助手 (60360062)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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キーワード | コンピテンシー / 看護学生 / 学士 / 修士 / 教育改革 |
研究概要 |
本研究の目的は、国策によって1990年代より急速に増加した我が国の学士と修士課程における看護学生の到達目標としてのコンピテンシーを明確化し、両課程の類似性と差異を明らかにすることであった。研究方法は参加型アクションリサーチであり、対象となった参加者は学際的ラーニング・コミュニティ形成を意図して、沖縄県の保健医療現場の医師・看護職者や看護教育機関に所属する者延べ94名であった。 研究プロセス第1段階は文献検討により作成されたレベルの違う学士・修士課程のコンピテンシー22領域を基礎資料として3年間計画(平成15〜17年度)で看護教育企画委員会他4つの委員会を構成し、以下の4点に焦点をあてて討議した。すなわち、(1)健康上の今日的問題、(2)その課題に取り組む看護職者に必要とされるコンピテンシー、(3)コンピテンシー達成のために不可欠な教育内容、(4)学生の到達アウトカムである。結果として(1)学部課程のコア・コンピテンシー4大項目18小項目、専門分野のコンピテンシー7小項目、修士課程のコア・コンピテンシー12小項目、専門分野のコンピテンシー7小項目を明確化し、それぞれの卒業者の質的レベルの違いと内容を提示することができた。(2)変化する看護現場と刷新をとげる看護教育の間に橋をかけることができた。これらの結果は他府県や他の国にある同様の課題解決に貢献し、また、問題発見と解決型学習をする応用科学としての学問分野で学生中心の教育改革にも寄与する可能性を示唆している。
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