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2004 年度 実績報告書

褥瘡形成過程での皮膚付属器支配交感神経の関与-動物モデルによる神経解剖学的研究-

研究課題

研究課題/領域番号 15592247
研究機関愛知医科大学

研究代表者

浅本 憲  愛知医科大学, 医学部, 教授 (80184159)

キーワードラット / 汗腺 / 神経線維 / 炎症 / 浮腫 / 血流障害 / PGP9.5 / スンクス
研究概要

昨年度報告した、ラット下肢肉球部の正常皮膚付属器支配の各種神経伝達物質含有神経線維の分布を基準とし、今年度は肉球部に褥瘡を形成し、その形成過程、治癒過程における各種神経線維の質的・量的変化を観察する予定であった。
しかし、肉球部によりヒトに近い褥瘡を形成するための方法がうまくいかなかった。まず、バネ式クランプで数個の肉球部を足背部を含めて挟んでみた。実験開始直後には、大きな変化は見られなかったが、6時間後には挟んだ部位に浮腫が出現した。さらに、12時間後には血行障害によると思われる皮膚色の変化が挟んだ部位より末梢に見られた。浮腫出現時期の病変部をHE染色で見てみると、特に皮下組織に組織液の著名な貯留を認め、多くの炎症細胞が確認されたが、汗腺の形態は一応保たれていた。ほとんどの神経線維を染色することが知られているPGP9.5による免疫染色を施したが陽性線維は観察できなかった。
皮膚色の変化が見られる時期になると、上記の変化のほかに、脂肪組織に包まれて存在する汗腺の腺構造もその形態が、分泌腺様構造を失い、破壊されている像が見られた。神経線維も認められなかった。次に、イヤリングで一つの肉球部を足背部を含めて挟んでみたが、挟み込む力が弱くすぐに外れてしまい、病変の形成ができなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] The medial horn and capsulopalpebral fascia in the medial canthus are significant antagonists of the orbicularis oculi muscle for lacrimal drainage2004

    • 著者名/発表者名
      Hirohiko Kakizaki
    • 雑誌名

      Ophthalmologica 218

      ページ: 419-423

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 頚部交感神経系の神経回路-頚部交感神経節の入出力を中心に-2004

    • 著者名/発表者名
      浅本 憲
    • 雑誌名

      解剖学雑誌 79-1

      ページ: 5-14

  • [雑誌論文] Network of the sympathetic nervous system : Focus on in and output of cervical sympathetic ganglion

    • 著者名/発表者名
      Ken Asamoto
    • 雑誌名

      ANATOMICAL SCIENCE INTERNATIONAL (in press)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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