研究課題/領域番号 |
15592256
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
佐藤 まゆみ 千葉大学, 看護学部, 助教授 (10251191)
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研究分担者 |
増島 麻里子 千葉大学, 看護学部, 助手 (40323414)
柴田 純子 千葉大学, 看護学部, 助手 (80361418)
神間 洋子 千葉大学, 看護学部, 助手 (00375619)
阿部 恭子 千葉大学, 看護学部, 特任研究員 (00400820)
佐藤 禮子 放送大学, 教養学部, 教授 (90132240)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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キーワード | 再発 / 乳がん / 再発乳がん患者 / QOL / サポートグループ |
研究概要 |
1.再発乳がん患者のニーズ調査 文献検討の結果に基づいて質問紙を開発した。この質問紙を用いて、基準((1)癌診断が告げられ、自分が乳癌に罹患し、且つ、再発していることを理解している、(2)心身の状態が質問紙を完成させることのできる状態にある)をみたす対象者35名に対して調査を行い、17名から回答を得た(回収率48.6%)。再発乳がん患者は、身体的心理社会的に様々なニーズをもつが、乳癌という病気について、および、乳癌の検査・治療・治療に伴う副作用とその予防・対処方法について強いニーズをもっていることが明らかになった。また、サポートグループの開催については、14名(82.4%)の者が参加に興味を示し、そのうち6名(35.3%)の者が参加を希望した。 2.サポートグループプログラムの考案 この結果等をもとに、以下のように再発乳がん患者に対するサポートグループプログラムを考案した。(1)目的:心身の問題に対する参加者自身の問題解決能力を高め、QOL向上を図る。(2)方法:情報提供と参加者による話し合いを1セッションとし、計4回のセッションで構成する。プログラムの評価は、プログラム開始前後および各セッション終了後に自己効力感尺度および自作の質問紙調査により行った。 3.サポートグループプログラムの実施と評価 第1回目は研究協力に同意した4名に対してプログラムを適用した。各セッションの評価は良好で、プログラム開催後の自己効力感得点は、対象者全員において下降した。一方、参加者の募集方法や情報提供の内容など検討すべき点が明らかになり、次回のプログラム適用にむけて修正を行った。 第2回目は5名に対してプログラムを適用した。各セッションの評価は良好で、プログラム開催後の自己効力感得点は、5名中4名は下降し、1名は上昇した。一方、各セッションにおける情報提供と話し合いの時間の配分など、今後のプログラム適用にむけて検討すべき点が明らかになった。
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