• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

分娩後の便失禁の実態と関連要因およびQOLに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15592261
研究機関信州大学

研究代表者

坂口 けさみ  信州大学, 医学部, 教授 (20215619)

研究分担者 湯本 敦子  信州大学, 医学部, 助教授 (10252115)
楊箸 隆哉  信州大学, 医学部, 教授 (90191163)
山崎 章恵  信州大学, 医学部, 助教授 (50230389)
上條 陽子  信州大学, 医学部, 助手 (50336624)
阪口 しげ子  信州大学, 医学部, 教授 (90126863)
キーワード女性 / 便失禁 / 分娩 / 関連要因
研究概要

近年高齢化が急速に加速進展していく中で、看護者は人々の生活の質(QOL)の向上に焦点をあて支援することが強く求められている。その中で精神的、社会的問題として注目されているものに「女性の尿失禁」がある。しかし最近、「尿失禁」と並んで分娩後の「便失禁」の頻度が予想以上に多いことが諸外国において報告されている。そこで今回、我が国における便失禁の実態と関連要因について明らかにすべく、自記式質問紙法に基づくアンケート調査を実施した。対象は10〜70歳の合計3356人の女性であり、2026人から回答を得た。回収率は60.4%であり、その内の有効回答数1982人を分析対象とした。調査内容は、便やガスの漏れの有無についてであり、関連要因として年齢、出産回数、BMI(体格指数)、閉経との関係に加えて、産科学的諸要因として分娩形態、分娩所要時間、児体重、器械分娩の有無、会陰切開の有無などを取り上げ、関連性を検討した。便失禁を認める者は2.9%(56人)、ガス失禁を認める者は22.3%(427人)であり、全体でみると便やガスが漏れると回答した者は23%に達していた。便およびガス失禁の発症を年代別にみると、年齢と共に若干の上昇傾向を認め、特に50歳代以上ではその発症が有意に多かった。出産回数別にみると、出産回数の増加に伴い若干の増加傾向を認め、未産婦、1回経産婦に比較して2回、3回経産婦では有意に多く発症していた。BMIおよび月経との関連性も認められた。また産科学的諸要因との関連性をみると、器械分娩、圧出分娩の経験において関連性が認められた。今後尿失禁との関連性など、更に詳細な検討を行うと共に、便・ガス失禁を有する女性のQOLについて検討を進めていく予定である。

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi