研究課題/領域番号 |
15592266
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
喜多 淳子 神戸大学, 医学部, 教授 (30295828)
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研究分担者 |
水畑 喜代子 神戸大学, 医学部, 助手 (40346242)
坂間 伊津美 神戸大学, 医学部, 講師 (40285052)
田中 恵子 神戸大学, 医学部, 助教授 (30290357)
齋藤 良子 神戸大学, 医学部, 助手 (20362767)
安森 文香 神戸大学, 医学部, 助手 (30346241)
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キーワード | 母親 / 妊娠期 / 育児早期 / ストレス反応 / 育児不安 / 育児ストレス / ソーシャル・サポート / ストレス緩衝・直接効果 |
研究概要 |
"妊娠期、及び育児・早期における母親の育児不安予測アセスメント・ツール"は、計画書にも記したように、のPrenatal-Postpartum Self Evaluation Questionnaire (Lederman,1981)を基に、その他の関連要因を加えて作成し、並存妥当性には、不安尺度や自我状態の測定などを予定している。今年度は、(1)Prenatal-Postpartum Self Evaluation Questionnaireにおける信頼性・妥当性、及び追加すべき項目の検証、(2)従属変数としての育児不安、またはストレスを測定する用具の検討、を行った。 (1)については、分担者を含めて全員で内容妥当性、及び構成概念妥当性の検討(因子分析により、Prenatal-Self Evaluation Questionnaireでは7因子、α=0.86〜0.91、Postpartum-self Evaluation Questionnaire 7因子、α=0.88〜0.95)を行い、用具として満足できる結果が得られた。現在、追加すべき項目について検討中である。 (2)については、育児早期(産後5〜7週まで)における「育児ストレス」への「母親の心理的ストレス反応」には、State Trait Anxiety Inventory (Spielberger,1970)による測定が有用であるとの知見を得、学術誌(母性衛生45巻2号,2004)に印刷中である。また、「育児ストレス」による「母親の心理的ストレス反応」への影響を、ソーシャル・サポートとの関連を検討した結果、同時期には実母からの物理的サポートの認知によるストレス緩衝効果、または直接効果を統計学的に説明できた。しかし、実母からの評価的サポートの認知では、逆に母親のストレス反応が強まる直接効果が示された。この知見についても、現在論文にまとめて第2報として投稿中である。
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