研究課題/領域番号 |
15592273
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
中村 慶子 愛媛大学, 医学部, 教授 (40263925)
|
研究分担者 |
薬師神 裕子 愛媛大学, 医学部, 講師 (10335903)
|
キーワード | 小児 / 1型糖尿病 / 小児慢性疾患 / 患者教育・支援 / 自己管理 / チームアプローチ / 発達段階 / 糖尿病サマーキャンプ |
研究概要 |
慢性疾患を持ちながら生活する小児とその家族を対象に、自己管理を支援するための方法論を開発し、疾病や病期、病状、発達段階に特徴的な小児と家族に対する支援モデルを示す事を目的に研究を展開した。 活動の主体は1型糖尿病患者を対象とした研究の継続と、慢性疾患を持つ子どもの母親に対する支援事例の分析を実施した。また、IT関係の機器を用いた支援システムを新規導入し研究活動の基盤整備を実施した。 1.1型糖尿病患者を対象にした研究の継続と研究成果の統合と発展 (1)IT機器を用いた1型糖尿病患者の生活環境やライフイベントに対応した支援評価を、経時的に振り返り、効果的な支援内容の分析を行った。特に、思春期にある2事例の支援では、携帯電話の活用によるe-SMBGが有用な支援ツールであることが示された。 (2)過去の研究成果を統合し、小児期の1型糖尿病患者への自己管理教育・支援の専門性、支援モデルについて、第9回日本糖尿病教育・看護学会学術集会で会長講演として報告した。 (3)1型糖尿病患者を対象に実施している糖尿病サマーキャンプでの実践活動や研究成果を統合し、キャンプ運営やキャンプにおける自己管理支援方法や支援モデルについて報告した。 (4)糖尿病療養指導に関する教育システムの構築を目的に、愛媛CDE活動について研修企画運営を担当し、その評価を実施した。 2.出生前診断で障害が存在する子どもを出産した母親、摂食障害を持つ子どもの母親を対象に、母親の内的変化について質的研究手法を用いて分析し、母親が積極的な変容をきたす内的構造を示し、その支援方法を検討した。 3.支援システムの新規導入と開発 慢性疾患患者やその家族を支援する宿泊施設として設立されたファミリーハウスに、家族や自己管理支援のシステムとして、インターネットに接続可能なコンピューターシステムを導入し、相談事業や直接支援活動が実施できるように整備した。
|