研究課題/領域番号 |
15592277
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研究機関 | 宮崎大学(医学部) |
研究代表者 |
大石 時子 宮崎大学, 医学部, 助教授 (90331470)
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研究分担者 |
山崎 鯉子 宮崎大学, 医学部, 助手 (30347067)
鶴田 来美 宮崎大学, 医学部, 講師 (30258983)
前田 ひとみ 宮崎大学, 医学部, 助教授 (90183607)
新屋 明美 宮崎大学, 医学部, 助手 (60363579)
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キーワード | コンドーム / ネゴシエート / 性交渉 / ジェンダー / ピア / 避妊 / STD / 高校生 |
研究概要 |
今年度はプレテストの段階として、宮崎県下のピア活動を行いながら、コンドームニゴシエートのプログラムの実施前後に半構成の質問紙調査を行った。 高校生44名のうち、プログラム実施前に、性交渉の誘いにコンドームなどの条件を付けずに応じると答えた女子7人がプログラム後には4人に減り、2人がコンドームをつける選択に、1人は態度保留に変化した。またプログラム実施前に態度保留していた女子3人のうち1人はセックスをしない方へ、もう一人はコンドームという条件付きへと変化がみられ、ネゴシエートプログラムが、単に性交渉に応じるのではない行動変容を起こすのに有用であることが示唆された。 他の高校生は50%近くがコンドーム使用があったとしても、性交渉を拒否する選択をしていた。高校生が拒否するためにニゴシエートでよく使用するストラティジーは「高校生だからまだ早い」「相手をもっとよく知ってから」「怖い、心の準備がまだできていない」などであることがわかった。大学生23名にも同じ調査を実施したが、87%はコンドームを使用すれば性交渉をする選択をしており、高校生との相違が明らかになった。 高校生がコンドームで避妊やSTDを予防する行動をとるというよりは、性交渉そのものを早いと感じ、拒否しようとするニゴシエートを大学生ピアが支援できる腰性が示された。 そこで、大学生の性やジェンダーに対する意識を調査するための質問紙を2種類のスケールで作成し、プレテストを行った。47名の回答を分析した結果、スケールの信頼性は十分であること、各スケールの中から4因子又は6因子の成分が抽出されることがわかった。今後、この質問紙を改訂し、本格的な調査を行い、大学生のどのような意識に働きかけるべきかを調べていく予定である。
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