研究課題/領域番号 |
15592277
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研究機関 | 天使大学 |
研究代表者 |
大石 時子 天使大学, 大学院・助産研究科, 助教授 (90331470)
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研究分担者 |
前田 ひとみ 宮崎大学, 医学部看護学科, 助教授 (90183607)
鶴田 来美 宮崎大学, 医学部看護学科, 助教授 (30258983)
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キーワード | コンドーム / コンドームネゴシエート / 高校生 / ピアカウンセリンブ / ピアカウンセラー / 大学生 / ジェンダー / 性差 |
研究概要 |
過去1年半の研究活動の結果、高校生ピアカウンセリングを行なうにあたり、そのカウンセラー養成についても重要であることが示唆されたため、平成16年度11月から17年1月までに大学生を対象にコンドーム使用実態意識調査を行なってきた。平成17年度は、そのデータ整理と解析を行なった。 その結果、最近過去6ヶ月間に性交した18-23歳の大学生426人のうち、一番最近の性交時、コンドームを使用した男性は82.8%,女性72.4%で、女性の使用率の方が有意に低かった。これはコンドーム使用と有意に関連していた要因のうち、女性のコンドーム所持が、男性に比べて有意に低いことに関連していると考えられた。しかし回帰分析の結果、女性がたとえ所持していなくても依頼することが使用につながる重要な要因であることがわかった。しかし男性では、依頼をされることも一要因であるが、所持の方が依頼されるより使用に有意な影響力があった。従って、今後性教育では女性に対してはコンドームネゴシエートを、男性に対しては所持を指導していくことが重要であることが示唆された。この結論について、学会誌に投稿中である。 依頼した女性としなかった女性のジェンダー意識等との関連や、依頼された男性の受け止め方とジェンダー意識等との関連については、今後検討していく予定である。 また、平成16年7月から12月に行った「高校生ピアカウンセリング講座」を受講した107名を対象に、受講前と受講3ヶ月後に質問紙調査を実施した結果を分析した。その結果、コンドームネゴシエートについて、受講前後で意識の差がみられ、ピアカウンセリングのネゴシエートプログラムが有効であることが示唆された。その内容を報告書にまとめる。
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