研究概要 |
1,モデル実施地域の育児支援状況の把握 (1)保健所における育児支援活動のヒアリング 保健所では、新生児訪問以降の育児支援としては、特に問題ケース以外について特別な訪問等は行っていない。しかし、定期的な健康診査及び、育児相談を行い、児童館における母親の自主的な活動を推進している。母親の気分転換や仲間作りの機会に利用できるが、子供を預けて母親の自由な時間を確保できる支援はしていない。 (2)区役所の保健福祉課ヒアリング 地区民生委員を通して、子育て支援部会を設置して活動しているが実際の活動はあまり盛んではない。 (3)荒川区社会福祉協議会のファミリーサポートセンターの活動 当センターの職員2名を招聘し、活動の概況について説明を受けるの機会を持った。 緊急一時保育制度として、保育に欠ける3ヶ月から小学校就学前の乳幼児を対象とした保育活動を有償ボランティアとして行っている。会員登録により、保育サポーターの研修、ボランティア保険の加入等によって、活動補償を行っている。よく利用されているが、3ヶ月以内の子供の母親は対象にしていない。 2.ボランティア学生の実情把握 身体障害者の生活支援ボランティアを行っている学生5名のヒアリングを行った。その結果、学生はボランティア活動を通して社会性を養う機会になる、授業で学んだことの確認や障害者の生活の理解が深まる等が活動から得ている魅力。学生間のチーム活動により負担のない活動が可能である。 3,ボランティア論に関する学習 ボランティアの考え方、運営、実際の活動例についての文献検討を行った。 4,育児支援活動の研修会参加 ノバディーズパーフェクト等の親支援の考え方に関する研修会に2回の参加を行った。 5,大学生の育児ボランティアに関する研究の把握 日本看護学教育学会(長野)参加により、看護学生の育児支援実践研究について検討を深めた。
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