研究概要 |
1,看護系大学1年生のボランティア意識と関心についての調査 大学と地域の連携によるボランティア活動を行う為のボランティア資源について、どのような状況にあるかを把握するため、中部地区の看護系大学2校及び、本学の1年生に対して、平成16年7月末に自認式質問紙調査を行った。回答率は、約85%であり、現在データを入力中である。この結果の分析と学会発表を17年度の活動として予定している。 2,ボランティア活動に関する講演会の開催 昨年度より、ボランティア及び育児支援活動の文献学習を行ってきたが、ボランティア提供者の研修をかねて、2回の公開講演会を平成16年10月に実施した。第1回目は、ボランティア専門家2名による講演を行ってもらい、90余名の参加者をえた。第2回目は、4名の地域住属を含むシンポジストを交えて、シンポジュウムを開催100名に近い参加者があり、共に盛会であった。これら2回の講演会と10月末の大学祭参加者から、地域住民のボランティアを募った。 3,ボランティア活動に備えてのメンバー研修会 11月には、学生12名、地域住民8名、研究協力員として本学専任教員を加えた合計25名のボランティア提供チームの編成ができ、具体的な活動打ち合わせと育児技術の研修を兼ねた会合を4回実施し、活動開始の準備を整えた。 4,ボランティア活動の開始 T大学病院の12月出産者の中から、ボランティア利用者を5名紹介してもらい、週2回、各回2時間の家事及び育児支援活動を開始した。1名のコーディネーターを中心として、学生2名、地域ボランティア1名の4名を基本チームとして、母親の退院後3ヶ月間の支援期間を基本とし、12月末から3月末頃までの活動を行い、現時点では、利用者からの感謝や、提供者のやりがい、学びなど、ポジティブな結果が多く得られている。
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