研究課題/領域番号 |
15592288
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
水野 道代 石川県立看護大学, 看護学部, 助教授 (70287051)
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研究分担者 |
有田 広美 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (30336599)
角田 美穂 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (60347359)
小山内 由希子 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (80381698)
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キーワード | 手術 / 大腸がん / 外来看護 / サポートプログラム / 継続ケア / 適応 / インタビュー調査 / 質的研究 |
研究概要 |
本研究の目的は、消化器がん患者と家族のニーズに沿った外来における術後サポートプログラムを開発することにある。予備調査の前に具体的な介入における理論モデル:Theoretical Modelを作成する必要性が生じたため、本年度は、本プログラムの利用者が抱える臨床問題を説明するモデル:Explanatory Modelをまず作成した。その上で、Explanatory Modelに示される臨床問題を解決するためのTheoretical Modelを組み立てた。 昨年度行ったがん患者と家族へのインタビュー調査の結果を基にExplanatory Modelを作成した。本プログラムが扱う臨床問題は「周囲や医療者から適切なサポートを得られない」「がんの診断への適応困難」「大腸がんの手術への適応困難」の3領域より構成されていた。前者の問題は残りの2つの問題に強い影響を与えていた。また「がんの診断への適応困難」は「がんになったことを受け入れられない」「受け入れはしたが心理的に苦痛」という特徴的な下位構造をもっていた。 Stress-Coping theory, The Crisis Theory (Model of Aguilera), Attribution Theory The Sense of Coherence Conceptに基づいて、介入のTheoretical Modelを組み立てた。本モデルは、介入により(1)状況を現実的に認識し、(2)効果的にサポートを受けながら、(3)適切に対処機能を働かせることができるようになることで、QOLが改善する(Outcome)という組み立てになっている。 このモデルに沿って、退院前の病棟訪問から開始し、退院後6ヶ月間の間に外来受診に合わせて複数回行われる個別面接を基本とした介入プログラムを立案した。介入の具体的内容については、昨年度作成した介入時の基準プロトコールを基にさらなる検討をおこなった。
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