研究課題/領域番号 |
15592289
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研究機関 | 山梨県立大学 |
研究代表者 |
遠藤 みどり 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (90279901)
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研究分担者 |
松下 由美子 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (00190455)
飯嶋 哲也 山梨大学, 医学部附属病院, 助手 (70324209)
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キーワード | 周手術期看護 / 術後疼痛管理 / スタンダード / 教育プログラム |
研究概要 |
平成17年度の目標 術後疹痛管理スタンダードの明確化と教育プログラム評価方法の明確化を図り、教育プログラムの実施前後の効果を把握する。 研究方法 1.本研究の主旨を承諾し協力が得られた周手術期患者の術後疼痛管理に携わる麻酔科医師・外科医師・外科病棟看護師等から編成する研究プロジェクトチームで、月2回の定例会議をもち、術後疹痛管理スタンダード(案)をさらに再検討し明文化した。 2.術後疼痛管理スタンダードは、(1)スタンダード(案)作成の経緯、(2)スタンダードの目的と適応範囲、(3)用語の定義、(4)術後疼痛管理にかかわる看護倫理、(5)術後疼痛管理実践、(6)術後疹痛マネジメントにおけるリソース活用と必要なシステム、(7)その他、術後疼痛管理についての基礎知識などの資料、を確定した。 3.既に試案作成した教育プログラムの実施効果を判定するためのサブストラクションを改訂・整備し、理論的システム・操作的システム/変数と測定・評価(方法と内容)を明確にした。 研究成果と今後の課題 継続的な研究の推進により、術後疼痛管理実践の指針となるスタンダードの策定、教育プログラムを構築できたことは、今後の術後疼痛管理実践に貢献するものと確信する。現在、教育プログラム実施前のアンケート調査・参加観察の実施に向けて、研究協力の得られている病院への実施準備に着手している段階にあり、横断的調査を継続する予定である。しかし、術後疼痛管理教育プログラムの実施においては、周手術期看護を実践している看護師の集合教育には時間的制約等から実施困難な状況が予測される。したがって、今後は一人でも多くの臨床看護師が術後疼痛管理実践について自己の学習スタイルや学習時間に応じた学習できる教育方法の工夫が必要であり、自己学習方法としてのe-learningの構築・導入を検討することが重要と考える。
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