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2004 年度 実績報告書

妊産婦を対象とした健康行動学習プログラムの開発と臨床的応用

研究課題

研究課題/領域番号 15592293
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

眞鍋 えみ子  京都府立医科大学, 医学部, 講師 (30269774)

キーワード妊婦 / セルフケア行動 / セルフモニタリング / チェックシート / 健康教育 / 介入研究
研究概要

妊産婦を対象とした健康行動学習プログラム、セルフモニタリング用チェックシートを開発した。プログラムは、セルフモニタリング、行動目標の設定とホームワーク、望ましい行動に対する自己強化、自己教示指導、面接によるフィードバックから構成される。チェックシートは睡眠状態、胎動、腹部・出血、体重、食事、運動、生活、気持ち(快適度)、母親イメージ、赤ちゃんと話す(コミュニケーション)の11のチェック項目と自由記述欄からなる。
健康行動学習プログラムの臨床的適用を検討するために、妊娠初期の初妊婦を対象に15〜34週までの20週間、健康学習プログラムによる介入指導を行いその効果を検討した。面接指導群20名には、セルフモニタリング(妊娠15週、22週、32週前後)と同一の助産師による面接(妊娠17週、24週、34週前後)を行った。記録群(29名)には、面接指導群と同時期にセルフモニタリングのみ行った。そして統制群34名を設定した。その結果、面接指導群と記録群では、特に食生活や日常生活動作に関するセルフケア行動意図の維持、向上、セルフケア行動の遂行レベルが高いこと、統制群では妊娠末期に不安が若干増強しているのに対し、面接指導群と記録群では妊娠経過と共に軽減するのが認められた。さらに、記録群では介入期間中に20%の者がドロップアウトした。セルフモニタリングは、時間と経済的な面からも効率的な効果が期待される。しかし、1週間の継続したセルフモニタリングができない妊婦はプログラムによる指導の対象外となること、セルフモニタリングの持続には、助産師の個別面接によるフィードバックは有効であることが示された。これらから健康学習指導プログラムは妊娠期のセルフケア行動の向上に有効であると確認された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 妊娠中のセルフケア行動が出産体験の自己評価に及ぼす影響2005

    • 著者名/発表者名
      眞鍋えみ子, 清水尚子, 松田かおり他4名
    • 雑誌名

      京都府立医科大学看護学科紀要 14巻

      ページ: 37-42

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 妊娠期における睡眠健康とライフスタイルに関する探索的研究2005

    • 著者名/発表者名
      松田かおり, 眞鍋えみ子, 田中秀樹
    • 雑誌名

      京都府立医科大学看護学科紀要 14巻

      ページ: 43-48

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 妊婦セルフケア行動 動機づけ評定尺度短縮版の作成と信頼性・妥当性の検討2004

    • 著者名/発表者名
      眞鍋 えみ子, 瀬戸 正弘, 上里 一郎
    • 雑誌名

      Quality Nursing 10(9)

      ページ: 49-56

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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