研究課題/領域番号 |
15592298
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
川崎 佳代子 自治医科大学, 看護学部, 教授 (80070697)
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研究分担者 |
早川 有子 自治医科大学, 看護学部, 講師 (20279558)
松原 茂樹 自治医科大学, 医学部, 教授 (20209597)
成田 伸 自治医科大学, 看護学部, 教授 (20237605)
橋本 かおり 自治医科大学, 看護学部, 助手 (70364536)
曽我部 美恵子 自治医科大学, 看護学部, 講師 (10299828)
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キーワード | 栃木県 / 母乳育児支援 / 支援者側の意見の不統一 / 母乳育児に対する知識の統一 / 援助方法の相互理解 / 専門職間の情報交流・意見交換 / 母親同士のネットワーク / 情報へのアクセスの改善 |
研究概要 |
1.先行研究(2003年1〜3月実施)として栃木県全体規模で行った「栃木県における母乳育児支援の実態調査」結果の分析・中間報告書作成(以下に概要を示す)と県内外での発表・公表;(1)母親側調査結果:1歳6ヶ月児健診の母親663名の調査(回収率27.1%)。母親の75%が妊娠中に母乳栄養を希望したが、分娩施設退院時点、1ヶ月健診時、3ヶ月健診時の栄養法は母乳がそれぞれ40%前後であった。28%が意見・要望欄に何らかの記載をし、個別に対応しサポートしてくれる支援を求めていることが明らかになった(中間報告書として作成)。(2)母乳育児支援者側調査結果:(1)看護管理者(2)産科病棟勤務助産師・看護師(3)開業助産師(4)保健師(5)勤務・開業産科医(6)勤務・開業小児科医(7)乳児保育の保育士と(8)地域での母乳保育サポート者に調査した。回収数1,469(回収率34.9%)。エビデンスが明確になっている母乳育児支援の設問項目においてさえ、各専門職同士あるいは各職種間で支援に対する考え方に開きがあり、母乳育児を希望する母親に混乱を招いていることが推測される結果であった(報告書を作成中)。(3)前述した調査結果を学会で発表すると共に、県内関係者に対して中間報告書の配布とそれに基づいた報告を行った(2003年年11月12日栃木県母子保健指導者研修会「地域で考える母乳育児支援」;2004年2月22日日本助産師会栃木県支部研修会「地域で支える母乳育児」)。 2.栃木県内の保健・医療者向け資料集の作成:WHOによる「赤ちゃんにやさしい病院」推進運動認定病院等の見学や母乳育児支援に関する各種講習会の参加を通しての情報収集と、最新文献の検討を重ね、その結果から「資料集:地域で支える母乳育児」(原案)を作成した。前述した日本助産師会栃木県支部研修会において配布し、意見を収集した。今後完成に向けて検討を重ねる予定である。
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