研究課題
乳幼児(0歳〜5歳)の発達と親の家族機能(FFFS : Feetham Family Functioning Survey)との関係を因子分析と重回帰分析により明らかにした。その結果の一部をPECERA(Pacific Early Childhood Education Research Association)の国際学会で発表した。2歳児の生活自立や3歳児の社会性の発達と親の家族機能の「社会的イベント」や「仕事以外の自分の時間」などに有意な関係を示した。学会(オーストラリア:メルボルン大学)の質問から他の国においても幼児期の親の家族機能の低下が窺えた。本研究結果については、子どもの発達との関係の先行研究がなく、高い評価を得た。現在、家族機能(FFFS)の多岐に渡るデータの要因間の関連性を検証するために、共分散構造モデル(Amosによる)を使用して明らかにする予定である。その結果、乳幼児の発達の特徴と乳幼児をもつ親の家族機能のデータベースの作成をするために取り組んでおり、17年度に継続して実施する。平成16年度の調査は、平成16年度3歳児健康診査対象者とその親を対象にして、3歳児の「心の発達アンケート」と母親の養育態度の調査票、家族機能(FFFS)日本語版I調査票の調査を行った。調査目的を書面に明記し、倫理的配慮として無記名とした。さらに調査拒否をしても不利にならないことなども記して同意書に署名の得られた対象を調査対象とし、郵送方法とした。調査期間は平成16年7月〜平成17年3月(平成16年度最終の3歳児健診は3月15日)。調査地域は、広島県東広島市と岡山県倉敷市とした。現在のデータ数は、3歳児「心の発達アンケート」と「母親の養育態度」235人であり、データのコンピュター入力と単純集計を実施した。さらに因子分析を行い、重回帰分析まで実施した。
すべて 2004
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Pacific Early Childhood Education Research Association 5th Annual International Conference and Meeting
ページ: 86