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2004 年度 実績報告書

慢性閉塞性肺疾患患者の包括的リハビリテーションにおける看護介入に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15592305
研究機関順天堂大学

研究代表者

青木 きよ子  順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (50212361)

キーワード慢性閉塞性肺疾患 / アセスメント指標 / 看護介入 / 評価 / リハビリテーション
研究概要

本研究の目的は、先行研究で有効性が検証された在宅酸素療法患者のアセスメントツールを使用して看護介入を実施・評価し、慢性閉塞性肺疾患患者のアセスメント、看護介入試案を作成することである。
まず、都市部の大学病院で入院治療を受ける慢性呼吸器疾患患者のうち、研究目的・方法を文書と口頭で説明し協力を得られた急性増悪期患者3名に、在宅酸素療法患者のアセスメントツールを用い看護介入を実施した後に、入院時と比較し効果を検討した。在宅酸素療法患者のアセスメントツールの使用は、慢性肺疾患患者の急性増悪期における看護介入の必要性とケアの効果判定に有効であった。そのため、患者のQOLの向上を図るためには、介入前にアセスメントツールを使用し看護介入の必要性を判断し、ケア計画の立案に積極的に活用することが重要となるといえた。また、アセスメントツールは、看護問題の妥当性と看護介入の良否を判断するうえでも重要な指標になることが示唆された。これらについては日本看護研究学会で報告した。
この結果をもとに、在宅酸素療法患者のアセスメントツールに6項目追加した慢性閉塞性肺疾患患者のアセスメントツールおよび、看護介入試案を作成した。これらを都市部の大学病院で入院治療を受ける慢性呼吸器疾患患者のうち、研究目的・方法を文書と口頭で説明し協力を得られた急性増悪期患者2名に使用し、看護介入を試みた。その結果、1名のステージIVの最重度患者では、介入前後で「呼吸困難の程度」は軽減したが、HOT導入にともなうストレスが高まり「ストレス認知」が高くなっていた。「QOL」、「生活動作の維持能力」の変化はなかった。2例目の患者は、退院に向けた準備のために「呼吸困難」、「生活動作の維持能力」について得点は悪化していたが、「ストレス認知」、「QOL」は改善していた。これらから、アセスメントツールは看護の質の評価に有用であるといえた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004 2003

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 慢性肺疾患患者の急性増悪期における看護介入の検討(その1) -アセスメントツールを用いた看護介入の評価-2004

    • 著者名/発表者名
      青木きよ子
    • 雑誌名

      日本看護研究会誌 27・3

      ページ: 90

  • [雑誌論文] 慢性肺疾患患者の急性増悪期における看護介入の検討(その2) -アセスメントツールよる看護の必要性と看護問題の比較-2004

    • 著者名/発表者名
      青木きよ子
    • 雑誌名

      日本看護研究会誌 27・3

      ページ: 179

  • [図書] リハビリテーション看護 第3章 疾患・障害別リハビリテーション看護の実際 9.慢性閉塞性肺疾患2003

    • 著者名/発表者名
      青木きよ子
    • 総ページ数
      462
    • 出版者
      学習研究社
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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