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2004 年度 実績報告書

痴呆症患者の問題行動の意味の解明と看護介入方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15592310
研究機関広島県立保健福祉大学

研究代表者

高山 成子  広島県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (30163322)

研究分担者 磯見 智恵  福井大学, 医学部, 講師 (40334841)
麻生 佳愛  福井大学, 医学部, 助手 (80362036)
吉川 日和子  福井大学, 医学部, 助手 (70362043)
半田 陽子  広島県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助手 (20364119)
菊池 美香  広島県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助手 (10382384)
キーワード痴呆 / 入浴拒否 / 徘徊 / 収集癖 / 重傷度別
研究概要

本年度の調査は、8〜9月に福井県すこやかシルバー病院、倉敷平成老人保健施設の2箇所でおこない、現時点で、入浴拒否9名(昨年6名)、徘徊8名(昨年3名)、収集癖5名(昨年4名)の調査が終了した。月1回、福井と広島で、分析検討会を開催し、共同研究者8名で、各事例ごとに読み合わせと分析、分析方法について検討を行なってきた。
9月に、徘徊4名について日本看護協会老年看護学会で報告し、12月に、入浴拒否6名について兵庫県立大学CNS研究会で報告した。
現在までの分析結果は、入浴7名までの比較検討と、徘徊7名の比較検討が終了している。その結果として、入浴の誘導から脱衣場まで、脱衣から浴場でのからだ洗い、着衣までの経過の時系列で拒否理由および問題行動を整理することとなった。共通する拒否原因は、「風呂に入ると風邪を引く」「衣類が入浴している間に無くなる」であった。重度別に拒否の理由および問題行動の生じ方が異なり、軽度では過去の経験からくる拒否で誘導時に、中等度では、誘導時に「銭湯と思い込んで、お金がないから」、浴室で「一度洗ったことを忘れて援助者とトラブル」が起こっていた。重度では「意欲の減少」で誘導時点で拒否していた。
徘徊事例の分析では、1.徘徊行動の軌跡には共通して行く場所がある(ルームの入口と非常口)、2.徘徊の起点および執着場所があった(なじみの場所)、3.目的がある場合には、快適感情の傾向が見られた、4.食事の時に徘徊を自ら中止することが多い、という結果が得られた。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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