研究課題/領域番号 |
15592347
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
高野 順子 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (00226804)
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研究分担者 |
坂上 明子 愛知医科大学, 看護学部, 助教授 (80266626)
佐々木 裕子 愛知医科大学, 看護学部, 講師 (10351149)
渡辺 智子 愛知医科大学, 看護学部, 講師 (00268955)
白井 裕子 愛知医科大学, 看護学部, 助手 (40351150)
山本 葉菜 愛知医科大学, 看護学部, 助手 (70352010)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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キーワード | ヘルスプロモーション / 家族サポート / 看護実践 / 次世代育成 |
研究概要 |
この研究では次の7プロジェクトを住民と共に考え、ヘルスプロモーションを基盤に実践的研究活動を住民と協働して実施した。それらは、子育て支援自主グループの育成および、N町のスーパーにある町役場の一角における家族ケア活動、子育て支援ニーズについてのアンケート調査、子育て支援自主グループ・リーダーへの支援ニーズについてのインタビュー調査、発達障害児支援への住民集会および、児童支援へ向けての小・中学校訪問と教員への相談支援、そして最後に、国際子育て支援活動のネットワークづくりプロジェクトであった。 転勤型若夫婦と子どもが多いN地域における子育て自主グループの育成は、地域における子育て理解と参加を促し、地域の健康向上に大きな役割を果たした。託児活動は、社会協議会からの活動助成金を得て、一台のワゴンを購入し、出張型子育て支援へと発展した。グループは結束を強め協力して「父親の子育て参加」と題した第二回子育てフェスターを主体的に企画・実施した。また、家族ケア相談室のサービスは、家族の健康問題の早期対応や困難に直面する家族への支援に役だった。 子育て支援および、自主グループ・リーダーへのニーズ調査により、求められる支援の具体的内容や方向が明らかとなった。学童への支援活動から、学校における厳しい学童のヘルス状況が明らかになり、行政、両親、教員や健康専門職は、学童の健康保護・促進を目指し、定期的会議を開始した。最後に、国際活動として、研究の基礎調査を分かち合ったカナダの専門職者を招聘し、自主グループの親達、看護教員やその他専門職者が集い、子育て支援について意見交換を行い、制度・政策やその実施状況について理解を深め、連携継続の必要性を認め合った。 研究参加者は積極的に住民のネットワークを広げ、健康な社会づくりへ参加し、地域生活の質を高めた。総合的な成果しては、さまざまな活動を通し、住民は自主的に健康の決定要因をコントロールする能力を高めていった。
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