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2005 年度 実績報告書

高齢者の障害進行予防のための医療・看護と介護サービスのあり方に関する疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 15592348
研究機関川崎医療福祉大学

研究代表者

三徳 和子  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 助教授 (60351954)

研究分担者 藤田 利治  国立保健医療科学院, 疫学部, 室長 (30175575)
キーワード要介護(支援)認定者 / 疾患 / 循環器疾患 / 筋骨格器系疾患 / 認知症 / 世帯 / 介護者 / サービス
研究概要

【目的】岐阜県郡上市内に居住する要介護(支援)認定者を対象とするコホート研究により,要介護(支援)認定区分の変化および生命予後に関連する要因を明らかにすることである。
【方法】2003年4月から2004年12月までの間に要介護(支援)認定を受けた全ての1号保険者を「死亡」,「要介護(支援)認定の変化」と認定調査79項目,生活場所(施設・在宅),サービスの受給,要介護(支援)に至った診断名等との関連を観察する。
【断面結果】2年間で把握したベースライン対象者は2,345人(男807人,女1,538人),在宅1,826人,施設入所者は519人であった。
1)要介護(支援)認定ランク:要支援15.3%,要介護1 32.8%,要介護2 14.1%,要介護3 13.0%,要介護4 12.0%,要介護5 12.2%であった。
2)特別な医療を受けている者は315人で,その主な内訳は点滴75人,褥そう48人,カテーテル45人であった。
3)認知症有症率:男60.0%,女63.0%,男女とも認知症(痴呆性老人自立度)が重度になるほど,又高齢になるほど要介護認定も重度化。認知症が悪化するにつれて意思疎通や問題行動ありの者が増加。女の出現率が高い項目は毎日の日課を理解,生年月日,場所理解,被害的,作話,幻視幻聴,同じ話,収集癖および火の不始末であり,男は大声をあげると介護への抵抗である。
4)主な疾患は循環器疾患(65歳以上人口に対する割合8.6%)が最も多く,筋骨格系及び結合組織の疾患(5.6%),精神及び行動の障害(4.0%)の順であった。筋骨格系疾患では男女差はみられず,80歳以上で増加し,その主な部位は下肢(2.3%),脊椎(2.0%),骨粗鬆症(1.4%)であった。要介護度と部位別の関連はみられなかった。骨折は女性に多く,男女とも80歳以上で増加し,部位は下肢骨(0.8%),脊椎(0.5%)で,要支援,要介護1に多かった。
5)居宅者の世帯構成は独居232人(12.7%),高齢者夫婦315人(17.3%),2世代331人(18.1%),3・4世代754人(41.3%)であった。在宅世帯別サービス利用状況は3・4世代754人のうち利用有が53.4%と最も高く,高齢夫婦世帯利用は121人(38.4%)で,独居者は91人(39.2%)であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 要介護(支援)認定者における認知症の実態2005

    • 著者名/発表者名
      三徳和子, 藤田利治, 簑輪眞澄, 後藤忠雄
    • 雑誌名

      日本公衆衛生雑誌 52(8)

      ページ: 856

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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