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2004 年度 実績報告書

介護保険による福祉NPOの発展と展開および社会的インパクトに関する社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15601003
研究機関九州大学

研究代表者

安立 清史  九州大学, 人間環境学研究院, 助教授 (40192968)

研究分担者 小川 全夫  九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (40041016)
河野 正輝  熊本学園大学, 社会福祉学部, 教授 (70032703)
キーワード介護系NPO / 介護保険制度 / 福祉NPO / インパクトアナリシス / 行政との協働 / AARP / Age Concern / Age Concern England
研究概要

介護保険制度のもとで活動する福祉NPOの全国状況を調査し、その中でも、急激に活動規模を拡大したり、介護保険制度以前には不可能であったような新たな社会実験的な挑戦を行っている介護系NPO(介護保険のもとで介護保険指定事業者となって活動している民間非営利組織(NPO)を介護系NPOと呼ぶことにする)を長期間にわたって定点観測した。中でも、全国有数の事業高をもち、地域社会へのインパクトや行政との協働の度合いなど、介護系NPOの最前線にいるとみられる神奈川県の「たすけあい泉」と、佐賀県の「たすけあい佐賀」に照準し、二つの団体を長期間にわたって調査し、その活動をフィールドワークしながら参与観察し、また、総会資料などを収集して、ボランティア活動の時代から、任意団体の時代、そして特定非営利活動促進法(NPO法)に拠ってNPO法人となった時代、さらに介護保険指定事業者となってからの事業高の変化、などをデータベース化し、それぞれの時代の組織的な特徴、サービスの特徴・地域コミュニティへの影響力やインパクト、そして行政との協議などの開始、という様々なフェイズを実証的に調査研究した。
さらに、海外の事例、とくにアメリカの高齢者であるAARP(旧称American Association of Retired Persons)と、イギリスの代表的な福祉NPOであるAge Concern(とくに、全国ネットワーク組織であるAge Concern Englandと地域のサービス提供組織であるAge Concern Oxfordshire)とを詳細にフィールドワークして、日本の介護系NPOの地域社会へのインパクトや、行政との協働の開始具合との対比や比較を行い、日本の介護系NPOや福祉NPOの行方や問題や課題、そして可能性について社会学的な考察を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 福祉NPO概念の検討と日本への応用2005

    • 著者名/発表者名
      安立清史
    • 雑誌名

      大原社会問題研究所雑誌 554

      ページ: 15-27

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 人間環境をつくる-高齢者NPOの展開2004

    • 著者名/発表者名
      安立清史
    • 雑誌名

      シリーズ人間環境学 平成13・14・15年度講義録

      ページ: 81-92

  • [雑誌論文] アメリカにおけるニューエイジング研究の動向-ベビーブーマー世代の高齢化をめぐって2004

    • 著者名/発表者名
      安立清史
    • 雑誌名

      図説 高齢者白書 2004年度版

      ページ: 152-161

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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