研究課題/領域番号 |
15601008
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
敷田 麻実 金沢工業大学, 工学部, 教授 (40308581)
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研究分担者 |
菊地 直樹 姫路工業大学, 自然・環境科学研究所・田園生態保全管理研究部門, 講師 (60326296)
森重 昌之 計画情報研究所, 研究員
梅本 勝博 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 教授 (40114938)
中西 敬 総合科学株式会社, 海域環境部, 部長[研究職]
安室 知 国立歴史民俗博物館, 民俗研究部, 助教授 (60220159)
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キーワード | NPO評価 / マネジメント / モデル作成 / 環境保全 / 知識創造 |
研究概要 |
本研究は、ナレッジ・マネジメントを地域社会に応用展開し、「NPO活動の本質は、地域に必要な知識を創造する」ことというコンセプトを核に、知識を効果的に進める「地域のナレッジ・マネジメント」の理論・手法を構築・開発することである。 平成15年度は、環境分野のNPO活動がどのように発展したかに関して、琴引浜を守る会(京都府網野町)、北海道自然保護学校ねおす(北海道札幌市及び黒松内町)、黒潮実感センター(高知県大月町柏島)、片野鴨池総合研究会(石川県加賀市)の活動を共同研究者とともに現地調査した。そして、それぞれの活動が知識を地域で創造する視点から分析できることを見いだし、「サーキットモデル」によってそれを分析し、その評価を試みようとした。 同時に今年度は、企業経営における「金銭的利益」に変わる評価基準として「知識」を採用し、どれだけの知識創造が行われたかを客観的に評価・分析を可能とする「知識創造試算表」の原型を、同様な非営利活動である研究開発行動をモデルとして作成した。その結果、知識の増加を時間を単位として計測することが可能であり、また知識を資本として扱うことで、複式簿記の原理が利用できることが明らかになった。そしてこの試算表を使うことでその結果を研究開発活動に反映させて行くことが可能であることが立証された。またその際に用いる評価指標に関しても分析し、結果をモニターできる評価指標を複数開発した。その指標を用いることによって、活動がどのように変化しているか数値化して表すことが可能になることを確かめた。以上の結果は、日本NPO学会での発表し、また環境経済政策学会などに投稿した。
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