研究課題/領域番号 |
15601009
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研究機関 | 福岡工業大学 |
研究代表者 |
金川 幸司 福岡工業大学, 社会環境学部, 助教授 (00341470)
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研究分担者 |
田尾 雅夫 京都大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (40094403)
立岡 浩 花園大学, 社会福祉学部, 助教授 (40301650)
伊佐 淳 久留米大学, 経済学部, 教授 (50265196)
緒方 由紀 佛教大学, 社会学部, 専任講師 (50319480)
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キーワード | アカウンタビリティ / 評価 / 市民参加 / ローカルガバナンス / 補助 / 委託 / コンパクト / パートナーシップ |
研究概要 |
研究会を組織し、イギリスの協働政策に関する研究者、さらに、わが国における協働政策についての研究者をゲストに招いて討論を行った。 前者に関しては、現在のイギリス労働党政権の施策の中で、市民やNPOとの協働政策がどのような位置づけを持って進められているのかを議論した。また、後者については、わが国における自治体の協働政策について、いくつかの事例を取り上げながら、その課題を議論した。 さらに、イギリスでの協働に関する実態について、中央政府、自治体、NPO、シンクタンク等へのインタビュー調査を行い、その実態と課題を明らかにした。具体的には、第1に、イギリスでは、1998年から行政とNPOの協働に関する枠組みであるコンパクト(協約)が締結されているが、このコンパクトが実際に地域社会にどのような影響を与え、どのような課題があるのかを明らかにした。第2に、2001年から地域における協働組織として地域戦略パートナーシップ(Local Strategic Partnership=LSP)が設立されている。これは、行政、企業、NPO(市民)を構成メンバーとする組織であり、コミュニティ戦略の策定・推進主体であり、補助金の配分権限などの地域の意思決定を委ねられた組織となっている。このイギリスにおけるLSPの成果と課題、さらには、組織の活動評価がどのように行われているのかを明らかにした。 以上の、研究会、イギリスでのヒアリングを通して自治体とNPOとの協働関係における評価の現状と課題についてその内容把握を行った。そして、この成果をもとに、協働関係における評価のあり方について示し、具体的な政策提言を行った。
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