研究課題
演劇教育の実態調査としてこれまで、日本演劇学会の会員を対象にアンケート調査を行い、次に、一部の学会員にインタビューを実施して詳しい説明を聞いてきた。科研費補助金を得た今年度に入って、東京、兵庫、神奈川、大阪で4回の研修会を持った。1.2003年8月2日 日本大学において、科研メンバーと演劇教育に関心を持つ者(日本演劇学会演劇教育プロジェクトチームメンバーなど)を入れた演劇教育の事例報告研修会。自分が担当している演劇授業、または、演劇的手法を用いた授業の実際を報告。2.2003年10月30日 宝塚北高校の演劇教育担当教員も交えた事例報告研修会。高等学校の演劇授業報告を参考にして、大学における演劇授業を考えてみた。3.2004年1月20日 神奈川県立神奈川総合高校の演劇教育担当教員も交えた事例報告研修会。再び高等学校の演劇授業報告を参考にして、大学における演劇授業を考えてみる。4.2004年2月28日 近畿大学において拡大した演劇教育研修会として、日本における演劇教育を議論する研修会を開催した。大学演劇教育においては、演劇専攻を設置する大学と設置しない大学、あるいは、実技科目を設置する大学と設置しない大学、または、演劇専門家育成を目的とする大学と全人教育を目的とする大学、さらには、制度的に設置された演劇関連科目と担当者個人の専門による演劇関連科目など、カテゴリーの多様な軸を見据えて討論し、探求した。また一方、インターネットからのホームページその他で、演劇関連科目の情報を集めた。これらを整理、分析し、演劇教育の実態と演劇教育の効果的あり方を構築するための(まだ初段階から二段階へのプロセスではあるが)探求を行なうことの出来る状況を迎えられた。
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