研究課題/領域番号 |
15605004
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
毛利 勝彦 横浜市立大学, 国際文化学部, 助教授 (00247420)
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研究分担者 |
山田 敦 一橋大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (40293146)
大矢根 聡 同志社大学, 法学部, 教授 (40213889)
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キーワード | 世界貿易機関(WTO) / ガバナンス / コンストラクティヴィズム |
研究概要 |
本研究は、従来の構造主義の国際関係理論では説明しがたい国際政治経済構造の変化を説明するアプローチとして注目されているコンストラクティヴィズムを批判的に検討したうえで、世界貿易機関(WTO)新ラウンド交渉をケースとして適用し、その有用性を検証することを目的としている。とりわけ、グローバル・ガバナンス論とコンストラクティヴィズムを結びつけることによって、既存の国際貿易レジームの変化、他の国際レジームとの衝突と複合化、そこに生まれている新たな胎動を説明するための理論的位置づけを試みる。上記の目的を達成するため、本年度は、日本国内においては、外務省主催のWTOに関する説明会(同志社大学、外務省)に参加するとともに、日本経団連の立場などのヒアリングを行った。また、日本国際政治学会(エポカルつくば)や日本政治学会(尚美学園大学)の年次大会において研究成果を報告するとともに、討論や情報交換を行った。さらに、貿易と環境の相互支持性に関する情報収集や分析を実施した。また、海外においては、WTO事務局主催のパブリック・シンポジウム(ジュネーヴ)に参加するとともに、WTOライブラリー(ジュネーヴ)での情報収集を行った。9月にはメキシコで開催された第5回WTO閣僚会議(カンクン)の現地調査を行った。国連本部(ニューヨーク)やアメリカ政治学会(フィラデルフィア)年次大会にも参加し、関連情報の収集や情報交換を行った。
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