研究課題
語聴覚士(国家資格による医療職)の養成4年制大学の教育拡充が求められているが、チーム医療を行うための専門性、卒後研修、高度専門職・研究者・指導者養成や大学院との関係もふくめた具体的教育内容はまだ確立していない。この研究は、先行する医・歯・薬学教育のコアカリキュラムとも関連して、4年制大学言語聴覚士養成教育コアカリキュラムを明確にする。平成15年度には,日本の言語聴覚士養成大学のカリキュラムをアンケート・訪問調査、米国の大学についても訪問調査し、1)国家試験指定科目の総授業時間数、2)科目の1単位相当の授業時間数、3)教養・一般教育科目の充実度、4)指定科目以外の態度教育科目の有無と充実度に大差があり、さらに、5)カリキュラムは一般に指定科目の羅列で、必要な教育目標上の内容と量、および教育効果上の順序、科目間連携などが不吟味、5)学外臨床実習前の学内基本実習が不明確、6)学外実習場所の多くで内容に偏りがあり、網羅的臨床体験が不可能であり、そのため学内実習を充実しなければならないが、この点で多くの大学が大きく立ち遅れている。これらをふまえ、平成16年度は、1)総合的態度、技能教育に資するOSCE(客観的臨床技能試験)を言語聴覚士養成教育としてはわがくに最初に創出、3回実施し、これには受験生1クラス(60人)に対し、その同数から2倍の学生、教員による模擬患者、評価者により、それぞれ終日の作業となった。2)学科全教員の共同により、4年制大学言語聴覚士教育モデルコアカリキュラムを作成した。こではほぼ200項目について一般目標と到達目標を表記した。また、この成果をもとに、3)言語聴覚士養成教育で指導的立場にある4名を招いて、シンポジウムを開催した。ここでは全国の大学、専門学校からの参加者に大きなインパクトを与えた。これらの成果は、印刷物として、全国の言語聴覚士養成校、関係機関に配布する。
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