研究課題
以下の場面において、遠隔地手話通訳実験を行った.1.実施期間:2003年9月30日-11月18日までの計6回実施講義:筑波大学大学院の講義受講学生:聴覚に障害を持つ筑波大学大学院2年生1名(総受講者数は12名)支援方法:筑波技術短期大学に設置した手話通訳スタジオからの遠隔情報保障聴覚障害学生への提示情報:手話通訳者映像、キーワード(手元のPCに提示)手話通訳者への提示情報:●【映像】講師映像(含む黒板やビデオなどの視覚機器)と聴覚障害学生映像を主画面/小画面として合成したもの。主画面/小画面は切り替え可能。●【キーワード】キーワード入力者用PCの画面(RGB映像)を別画面またはクロマキー合成で提示●【音声】講義室の音声(4台のマイクを設置)2.実施期間:2004年1月30日-2月20日までの計4回実施講義:筑波大学の講義(2-4年対象)受講学生:聴覚に障害を持つ筑波大学の科目履修生1名(大教室での講義)支援方法:筑波技術短期大学に設置した手話通訳スタジオからの遠隔情報保障聴覚障害学生への提示情報:手話通訳者映像と字幕をクロマキー合成した映像手話通訳者への提示情報:●【映像】講師映像、聴覚障害学生映像、学生全体映像を3画面合成したもの●【字幕】パソコン要約筆記者の入力した字幕をIPTalkの表示機能を用いて表示●【音声】講義室の音声(2台のマイクを設置)ビデオ教材等の視覚情報を提示した場合には、聴覚障害学生の視野の範囲内にビデオ画面、手話通訳映像、キーワードPC画面が入るように機器配置を行った。実験後の聴覚障害学生へのアンケート結果(自由記述)からは、視野内に入ることが重要であり、提示情報間の奥行きの違いはあまり気にならない、という結果が得られた。手話通訳に提示した映像情報からは、上下に重ねた2つのモニタでも情報を得ることは可能であったが、視線のずれを生じる点からクロマキー合成が好まれることがわかった.
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