研究課題/領域番号 |
15636004
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小林 猛 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (80153617)
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研究分担者 |
長谷川 哲也 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10189532)
熊谷 貞俊 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10093410)
田村 進一 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30029540)
寺嶋 孝仁 京都大学, 化学研究所, 助教授 (40252506)
春名 正光 大阪大学, 医学部・保健学科, 教授 (20029333)
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キーワード | 量子効果 / 高度センシング / スピントロニクス / 信号処理 / 医用電子 / 安全安心 |
研究概要 |
本企画調査研究では要素研究・要素技術を以下の4点にフォーカスし組織化した研究体制をくみ上げることから始まった。すなわち、光量子センシング、磁束量子センシング、オプトスピントロニクス、そして機能融合デジタルプロセスである。これら4つの基幹要素研究を一堂に持ち寄り、量子機能複合化のための「切り口」を模索した。このような取り組みは国内外においても例が無かった。 5月の研究課題採択アナウンスを受けると同時に企画調査組織の設立、夏会議のアナウンス開始、7月22-23日には夏の会議(北軽井沢)、8月調査活動資料作成(事務局への提出)、企画調査活動のweb広報活動開始、そしてスピントロニクス関連の重点調査を進めた。他の目的で海外出張していた時期を利用してカリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)ダインズ研究室の訪問調査、そして平成16年1月期に纏めを目的に報告資料の作成をおこなってきた。 昨今の人類社会が抱える大きな課題は「安全・安心」の獲得であり、その中において樹立すべき核技術のいずれもが本企画研究が提唱しているものと本質的に一致していることが確認された。新種ウイルスに対応できる新しい「免疫」の開発にも通じる複合高度量子センシング科学技術の推進は今、正に避けては通れないものとなった。本研究の最重点テーマそのものである。 調査研究活動には海外調査も不可欠であり、メンバー外ではあるがスタンフォード、カリフォルニア大学バークレー校、カリフォルニア大学サンディエゴ校の要人を介して情報収集をおこなってきた。本研究組織の活動の一環としてUCSD(カリフォルニア大学サンディエゴ校)を訪問し研究調査した。そこではミリ波の周波数高度安定化を進めた超高感度センシングを試みており、新時代に向けた医用・安全工学の発展に貢献していた。 今後は本研究体制の充実を図り、一層の発展を目指すために「特定領域研究」への足場を固める。その準備に平成16年度を当てることとし、平成17年度のスタートを念頭に特定領域研究の申請をおこないたい。
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