研究課題/領域番号 |
15637001
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
道端 斉 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00111740)
|
研究分担者 |
笹山 雄一 金沢大学, 自然計測応用研究センター, 教授 (30018999)
松野 あきら 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (60032629)
植木 龍也 広島大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10274705)
広瀬 裕一 琉球大学, 理学部, 助教授 (30241772)
福森 義宏 金沢大学, 理学部, 教授 (60135655)
|
キーワード | 海産動物 / 生理 / 行動 / 共生細菌 / 分子系統 / 金属濃縮 / 生態 / 適応 |
研究概要 |
本研究は、陸上生物には例を見ない特殊な生理・生命維持機構を有する代表的な海産動物種に焦点を当て、それらの分類・生態や生理機能をより明らかにするとともに、その生命現象の発現に必須なタンパク質や遺伝子などの分子生物学的知見をも加えた生命現象の包括的研究基盤の整備を行うことを目指す。研究対象として、重金属を濃縮するホヤ類と、共生する化学合成細菌からエネルギーを得るヒゲムシ類、頭足類の腎臓に寄生するニハイチュウ類などを選び、生命現象の包括的研究を推進するための企画調査を推進した。 1.特殊な生理・生命維持機構を有する代表的な海産動物として、6つの動物群を取り上げ、それぞれについてこれまでに明らかになっている生態学・分類学・形態学・生理学・生化学・分子生物学的研究の現状を把握し、生命現象の包括的研究基盤を整備するための問題点の洗い出しを行った。 2.班会議を平成15年6月に広島で開催した。各班員を下記の動物群毎に割り振って詳細な問題点の把握に務めた。 (1)海産無脊椎動物ホヤによる微量元素の濃縮(広瀬、千葉、植木、安住、道端)。 (2)ヒゲムシとその化学合成共生細菌および巨大ヘモグロピン(松野、笹山、三田、福森)。 (3)半索動物のギボシムシの分子系統的学および生活史(笹山、西川、三田、佐藤)。 (4)サナダユムシの形態、行動および生理(西川、松野、後藤)。 (5)ニハイチュウの進化および特殊な生理・生命維持機構(古屋、佐藤、後藤)。 (6)内肛動物門の環境に対する生理学的な適応戦略(伊勢戸(班友)、笹山、西川、松野)。
|