研究課題/領域番号 |
15639003
|
研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
宇都宮 譲二 兵庫医科大学, 医学部, 名誉教授 (70013901)
|
研究分担者 |
福田 能啓 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (60148640)
玉置 知子 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10172868)
山村 武平 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90068510)
中川 一彦 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (50188893)
田村 和朗 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (20278823)
|
キーワード | 家族性腫瘍 / FAP / 研究インフラ / ポリポージスセンサー / 生活習慣 / SNP / Los of Imprinting / Cooperative Cancer Family Registry |
研究概要 |
平成15年5月11日班会議を開催して討議し以下の計画を実行した。 1.APC遺伝子/形質/家系データベースの構築検討:(1)既存の施設、プロジェクトからの資料収集:1)「ポリポージスセンター」は1976年東京医科歯科大学で家族性ポリポージス解析センターとして発足し、1998年以降、杏雲堂病院で継続され、家系情報は兵庫医科大学家族性腫瘍部門に移管し、分散を防止した。2)治験プロジェクト:a)家族性大腸腺腫症(FAP)のがん予防試験(J-FAPP Study、200例対象)が本計画に参加した。 (2)遺伝解析ソフトの活用。Progeny4-J(米国Progeny社と順心会家族性腫瘍研究所の共同開発)を用い家系情報入力を行った。 (3)生体試料の保存取り扱い:ポリポージスセンター約300例の生体試料(DNA、線維芽細胞株>を兵庫医科大学に移管し、安全に保管した。 2.家族性大腸癌の要因関連情報収集:家族歴陽性大腸癌は8.0%、そのうち10%にミスマッチ修復遺伝子変異が検出されるに過ぎない。大部分の多因子性家族性大腸癌の要因は、SNPs+生活習慣とIGF2のLoss of imprintingが有力であることがわかり、3の如く計画した。 3.国際共同研究:日本移民の大腸癌急増の原因解明を行っているHawaii大学Cooperative Cancer Family Registryと家族性大腸癌の要因探索研究を行うべく、研究インフラ整備を企画した。共同研究者、Loic Le Marchand教授を平成15年9月23-28日日本癌学会に招聘し、研究打ち合わせを行った。 4.次年度以降の研究計画:以上の調査の結果に基き、班員田村和朗助教授は「家族性腫瘍研究に立脚した発癌・予防に関わるゲノム・生活習慣相関等展開研究」を企画し平成16年度基盤研究(A・B・C)(一般)研究計画に申請した。
|