研究分担者 |
榎並 正芳 金沢大学, 医学部, 助教授 (30168794)
加藤 篤 国立感染症研究所, ウイルス3部, 室長 (40152699)
柳 雄介 九州大学, 医学部, 教授 (40182365)
下遠野 邦忠 京都大学, ウイルス研究所・がんウイルス部門, 教授 (10000259)
松浦 善治 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (50157252)
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研究概要 |
2002年の秋から班員が協議し,現代にふさわしいシンポジュウムのあり方を模索した。その結果,今回のシンポジュウムは若手の研究者に発表の場を提供し,討議し,明日へのRNAウイルス研究の新展開をはかることにした。2004年3月21〜23日に三重県鈴鹿市において、シンポジュウム『RNAウイルス研究の新展開III』を主催した。25人の講演者が最新の研究成果を実験・研究担当者として研究現場に裏付けされた魅力あるプレゼンテーシォンを行った。具体的内容として、C型肝炎ウイルス関連が8演題(TGF-betaによるHCVレプリコンの制御、C型肝炎ウイルスコア蛋白質の分解とその病原性、C型肝炎ウイルスのゲノム複製機構等)、positive RNA関連が5演題(ハイポウイルスとクリ胴枯病、タバコモザイクウイルスの複製機構の解析、ポリオウイルスの体内伝播機構等)、インフルエンザウイルス関連が6演題(インフルエンザウイルスノイラミニダーゼのプラスミノーゲン活性化とウイルス病原性、ウイルス複製に果たす細胞膜資質ラフトの役割と意義、B型インフルエンザウイルスBM2蛋白の性状と機能等)、モノネガウイルス関連が6演題(モノネガウイルスの粒子形成と出芽機構、HN蛋白非依存性に細胞融合を誘導できるSV5 F蛋白の構造と機能、パラインフルエンザ2型ウイルスのV蛋白の構造と機能、麻疹ウイルスの細胞指向性を規定するウイルス側因子と細胞側因子等)でした。植物ウイルスの最先端の講演も2題あり、動物ウイルス研究者との間で刺激的な討論がされた。本シンポジュウムでは大学院生やポスドクの研究者にも参加してもらったので,明日を担う若手研究者にとっても,実りある機会になった。
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