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2003 年度 実績報告書

記憶術と機能的磁気共鳴画像法を用いる脳機能分析へのソフトコンピューティングの応用

研究課題

研究課題/領域番号 15650040
研究機関大阪府立大学

研究代表者

市橋 秀友  大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30151476)

研究分担者 本田 克宏  大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80332964)
キーワード脳機能画像 / 記憶術 / 記憶の固定 / ファジィクラスタリング
研究概要

記憶術で長期に固定された大量の記憶(英語の短文2800件)を元に,機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて,脳の賦活部位を明らかにするための種々の実験を行った.また,その解析を標準パッケージのSPM99と申請者らが開発した多変量解析法とファジィクラスタリングの融合手法を適用した.特殊な実験方式で,被験者が限定されるために,まだ十分な成果をあげていないが,おもにブローカ野と視覚野が長期に固定された短文の想起時に主要な働きをしていることが推察される結果が得られた.
1.長期に固定された記憶と比較的短期の記憶とのリハーサル期間の長短による想起時における脳の賦活の相異が見られた.
2.場所と動詞句のみの想起と場所のみの想起では場所の想起が共通であるが,前者ではブローカ野が広く賦活し両者でまったく異なった.同じ課題が含まれていてもその負荷の大小で賦活の現れ方が異なる可能性がある.
3.前頭前野にタスクと逆相関の賦活が検出され,一般的な単語のエピソード記憶との顕著な相違があることが分かった.タスクに対して30秒以上の位相遅れがあり,長期固定のための賦活である可能性が考えられる.
以下の2件の国際会議発表を行った.
Fuzzy Cluster Analysis of fMRI Data on Memory Consolidated through Elaborative Rehearsal by the Method of Loci, Proc.IEEE EMBS Asian-Pacific Conf.on Biomedical Engineering 2003,#013581-1
Fuzzy Regression Clustering for Brain Mapping on Long Term Memory Consolidated by Mnemonics, Proc.InTech'03,607-615

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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