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2004 年度 実績報告書

神経細胞の非対称性運動の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 15650060
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

玉田 篤史  独立行政法人理化学研究所, 神経成長機構研究チーム, 研究員 (60270576)

キーワード成長円錐 / 回転運動 / 非対称性
研究概要

本研究では、成長円錐の右ねじ回転運動・神経突起の右旋回運動という左右非対称な運動特性に関して、1.細胞の成長円錐が本当に右ねじ回転運動をするかどうか?、もしこの仮説が正しければ、2.どのように回転するのか?、3.どのようなメカニズムによって回転するのか?、さらに、4.成長円錐が回転運動し、神経突起が旋回運動することはどういった生物学的意味を持つのか、の4つを具体的な研究項目とする。まず成長円錐の培養下での運動をリアルタイム解析し、右ねじ方向に回転運動するのかどうか検証し、仮説が正しければ、回転運動の特性を詳細に理解し、次のステップのための基礎的データを得ることを目的として研究を行った。微分干渉観察法を用いてタイムラプス画像を撮影した。その結果、位相差では得られなかった高解像度の画像を得ることができ、成長円錐のフィロポディア一本一本がはっきりと識別できるようになった。そして、成長円錐のフィロポディアが右ねじ方向に回転運動している様子がはっきりと観察できた。また、詳細な解析の結果、右ねじ方向に動くのは成長円錐全体ではなく、個々のフィロポディアであることが明らかとなった。さらに、右回転にdegreeのような細胞骨格が関与するのかという点について調べるために、アクチン重合阻害剤であるcytochalasin Dを培養中に添加したところ、右旋回運動が消失することがわかり、アクチン分子がこの運動に関与することが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] The divergent Robo family protein rig-1/Robo3 is a negative regulator of slit responsiveness required for midline crossing by commissural axons.2004

    • 著者名/発表者名
      Sabatier C, Plump AS, Le Ma, Brose K, Tamada A, Murakami F, Lee EY, Tessier-Lavigne M.
    • 雑誌名

      Cell 117(2)

      ページ: 157-169

  • [雑誌論文] Conserved roles for Slit and Robo proteins in midline commissural axon guidance.2004

    • 著者名/発表者名
      Long H, Sabatier C, Ma L, Plump A, Yuan W, Ornitz DM, Tamada A, Murakami F, Goodman CS, Tessier-Lavigne M.
    • 雑誌名

      Neuron 42(2)

      ページ: 213-223

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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