研究の2年目にあたる本年度は前年度条件設定を行ったマグネタイト標識ミクログリアを用いて臨床用MRI2基(東芝製0.5T ; GE製1.5T)を用いて行い、脳への浸潤性の確認と画像による定量化を行った。その結果、出力の低いMRIを用いた場合でもマクネタイト標識ミクログリアの撮像ができ、その集積度について十分評価できることがわかった。 一方、小動物用のMRI(MRテクノロジー社製MR1000、永久磁石を用いた1T出力を有する)については測定条件を検討した結果、通常の計測は十分可能であった。 この機械を用いることにより、今後実験動物の脳疾患や疾患モデル作成の検定を行う受託業務が十分はかれることがわかった。しかし、当初目指していた微小領域の撮像が不鮮明であった。これは設置場所が、高周波雑音等のノイズが多く、好条件での測定にはさらにノイズの低下をはかる必要があり、最高の条件での撮像にはさらなる条件設定が必要であることがわかった。このノイズ除去には小動物用の特殊コイルが必要であると考えられた。
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