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2003 年度 実績報告書

テイラーメイド医療用DNAチップ製作に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 15650102
研究機関岩手大学

研究代表者

岩渕 明  岩手大学, 工学部, 教授 (00005555)

研究分担者 今井 潤  岩手大学, 地域共同研究センター, 助教授 (50250634)
吉野 泰弘  岩手大学, 工学部, 助手 (80344620)
キーワードDNAチップ / テイラーメイド医療 / プラスチック成形 / 金型製作 / 微細加工 / 転写性
研究概要

テーラーメイド医療用DNAチップは今後のDNA解析に必要なツールとなる.従来のDNAチップはガラス基板上にプローブDNAを定着させて,ゲノム解析や創薬のために出来るだけ定着数を増やすことに主眼を置いてきた.しかし,本研究ではそれほど多くのプローブDNAを必要としないが,安価であることが必要条件であるテイラーメイド医療用DNAチップをプラスチックで作るための基礎的問題を検討した.
検討項目は,(1)微細形状を有する金型の加工技術,(2)プラスチックモールドの際の微細形状の転写性,(3)DNAの定着性,(4)DNAを滴下するための滴下装置のシステムなどを考えた.また,μ-TAS(micro Total Analys is System)として,血液からのDNAの抽出,PRCによるDNAの増殖,プローブDNAとの反応を一つのチップ上で行うためのチップをプラスチックで製作することについても考察した.
実験的には,金型プラスチック成型品の表面への転写性を検討するために,レーザーを用いた光学的表面形状測定器を購入し,そのシステムを構築した.また,DNAチップの形状設計と成型は(株)セイコン(秋田県)と一緒に実施、そのチップの表面形状及び転写性を確認した.また定着性のためにプラスチック成型後のPMMA(アクリル樹脂)の表面をXPMで検討した.多点滴下装置の開発では,16点の穴(角穴と丸穴で直径0.25mm)を有するヘッドを放電加工で作成し,圧力と滴下量の関係について水を用いて検討した.μ-TASの形状については(株)ニプロ(滋賀県)との相談のうえで,(株)ニュートン(岩手県)と一緒に金型製作とモールドを実施した.これまでの結果より,プラスチック成形によるDNAチップの製作の可能性を確認した.

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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