本研究は、ゲーム指導に対して主として不得意・苦手意識をもつ教師の指導能力を支援するアプリケーションソフトの開発とその実用化にある。具体的には、バスケットボール種目を題材に著者らが試作した'ゲームフリーズ'に関するアプリケーションソフトの実用化である。すなわち、1.ゲームフリーズ後の指導・助言方法に対する診断基準を挿入したアプリケーションソフトの改良、2.改良したアプリケーションソフトによる練習効果の実際的有効性に関する実験的検討、3.実際のプレー画像の鮮明化と緻密化の計3点にある。 本年度(平成15年度)では、上記3つ研究目的のなかで、「1」および「2」について実施した。 その結果、前年度で集積したデーター分析および被験者の要望にもとづいて、画質(とりわけ、実写プレイのデジタル化)の改善を行うとともに、試作したアプリケーション・ソフトの使用手順や操作方法、ならびに診断結果の読みとりなどに関するマニュアルページを作成し、より実践的なアプリケーション・ソフトに仕上げた。このとき、本学の男女バスケットボール部員の協力を得ながら、プロカメラマンによるバスケットボールゲーム(3 on 3、4 on 4、5 on 5)の撮影を依頼し、そのデジタル化と動画化を行った。
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