(1)第21回日本生理心理学会大会における研究発表 2003年5月26日(月)〜27日(火)筑波大学で開催された上記大会において、「視覚作業中の随意性瞬目の効果」と題し、研究代表者のこれまでの知見に基づく研究発表を行った。発表の内容は、教示による操作によって視覚作業中に随意性瞬目を実施させ、その効果が作業効率および心的負荷へどのように反映されるか確認するものであった。結果として、随意性瞬目が特に心的負荷の低減に有用であることが示唆された。なお、本発表は日本生理心理学会機関誌「生理心理学と精神生理学」へその内容が掲載された。 (2)第12回まばたき研究会主催(世話人)・運営 上記研究会はこれまで10年以上継続して開催されている、世界唯一のまばたき(瞬目)について研究会である。本年度は、2004年3月29日(月)〜30日(火)東京ガーデンパレス会議室において開催され、研究代表者が主催(世話人)および運営を行った。研究会においては、研究発表のみならずシンポジウムもいくつか行われた。研究代表者は「まばたきが起こらない『時』何が起こっているか!」、「瞬目データ共有化について」という二つの小シンポジウムで随意性瞬目に関する提言を行った。 (3)瞬目測定解析システム構築 本年度、補助金によってデジタルVCおよびデータ解析ソフトを購入し、次年度および次々年度の実験のためのシステムを構築した。なお、このシステムはまだ実用化に不足する点があるため、次年度の補助金によって、システムの精度を高める予定である。
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