(1)瞬目測定解析システム改良 昨年度構築したシステムに不備が確認された。特に長時間記録時のデータ収集および解析にエラーが生じやすいことが大きな問題として露呈した。そのため、本年度は主にこの問題点の改善を意識したシステム改良を行った。なお、画像によって測定された瞬目データと電気生理学的に測定されたそれを照合することにより、システムの妥当性がより強固になることが示唆されたため、電気生理学的データ解析のためのソフトウェアを新規購入してシステム改良の効率化を図った。 (2)随意性瞬目の休息効果における新たな手法の導入 これまで単に随意性瞬目を実施させることを念頭において予備実験を行っていた。しかしながら、随意性瞬目実施効果が被験者によって一貫しないことが示唆された(平成17年度発表予定)。そのため、随意性瞬目実施時に多くの蓄積を持つバイオフィードバック技法の導入を試み始めた。平成17年度にかけてその効果を検証している。 (3)第13回まばたき研究会における成果報告 2005年3月27日(日)〜28日(月)九州大学箱崎理系地区21世紀交流プラザIで開催された第13回まばたき研究会に参加した。そこで随意性瞬目の位置づけについて本研究の成果も踏まえた議論を行った。 以上、本年度はシステム改良および新規手法の導入に腐心したため、主立った成果のほとんどが実績として公になっていない。平成17年度は新規データ収集結果および平成16年度の成果を公にする予定である。
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