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2004 年度 実績報告書

液体二酸化炭素/水混合系での界面活性剤の構造と布の洗浄特性

研究課題

研究課題/領域番号 15650150
研究機関奈良女子大学

研究代表者

原田 雅史  奈良女子大学, 生活環境学部, 助教授 (90314525)

キーワードドライクリーニング / 液体二酸化炭素 / 人工汚染布 / 表面反射率 / 洗浄効率 / 乳化 / 界面活性剤
研究概要

ドライクリーニング溶剤による環境汚染が問題となっている.環境負荷が少なくかつ安全性の高い代替溶剤である液体二酸化炭素を用いた乳化系洗浄システムを作製し,各種人工汚染布を用いた液体二酸化炭素による洗浄試験と,水とフッ素系溶剤を用いたスターラー撹拌による洗浄試験を行った.また,界面活性剤水溶液の添加条件を変えて,液体二酸化炭素を媒体とする洗浄ならびに水やフッ素系溶剤を媒体とするスターラー撹拌による洗浄について,表面反射率から洗浄力の比較を行った.モーターオイルによる油性汚れは液体二酸化炭素のみで約44%の洗浄効率であった.また,PEG(ポリエチレングリコールラウリルエーテル)の添加では洗浄効率が低下(18.4%)したが,AOT(ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム)の添加では洗浄効率が向上(55.1%)した.これは水に対するAOTの溶解度が液体二酸化炭素に対する溶解度よりも高いため,AOTは液体二酸化炭素にほとんど溶解せず,水相中に溶解した状態で存在し,安定なO/Wエマルションを形成し乳化力が向上したためと考えられる.液体二酸化炭素で水溶性汚れ(コーヒー,赤ワイン)を洗浄する場合は,少量の界面活性剤水溶液添加により,洗浄効率が著しく向上することが分かった.また,液体二酸化炭素に各種シリコン系界面活性剤水溶液を混合させた反応媒体中で数種類の人工汚染布の洗浄試験も行い,表面反射率から洗浄力を評価した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 液体二酸化炭素を用いた洗浄システムと各種人工汚染布に対する洗浄性2005

    • 著者名/発表者名
      原田雅史
    • 雑誌名

      日本家政学会誌 56巻4月号(印刷中)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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