研究課題
本研究では、我が国発の工学設計の実践教育を外国の大学と共同して実施し、その評価法を検討する。金沢工業大学が推進してきた工学設計教育に外国人学生が参画し、チーム活動を実施し、工学設計プロセスを体験する教育システムを構築する。平成16年度は以下の通り実施した。(1)提携校への工学設計教育の導入昨年度に引き続き、本学で実施されている工学設計教育のシンガポール理工学院での展開性を検討した。また、実際に金沢工業大学とシンガポール理工学院とで同一テーマの工学設計活動を実施し、学生の成果物を交換した。(2)提携校における授業運営方式の検討昨年度に引き続き、シンガポール理工学院を訪問し、工学設計教育に関する授業運営方式を検討した。(3)提携校における学習計画方式の検討昨年度に引き続き、シンガポール理工学院を訪問し、工学設計教育に関する学習計画方式を検討した。(4)シンガポールと日本の学生間でのプロジェクト推進のためのコンセンサスの検討工学設計過程推進における文化の違いからくる考え方の相違をシミュレーションし、その方策を検討した。特に住居環境の違いを具的的に示す環境計測データの必要性から、本学が位置する地域の環境計測を実施しシンガポール理工学院の学生に提供できるようにした。(5)同期型授業運営システムの導入昨年度導入した同期型共同授業システムを用いて導入し、実際の工学設計の授業において適用可能であるかを調査した。具体的な設計案に関する情報交換に対しては、ビデオチャットシステムの活用に加えて途中経過を文書・画像データにして交換し合うことが必要であることが分かった。
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ICEE2005 (International Conference on Engineering Education) 1(CD)