第1段階 プロトタイピング(平成15年4月〜6月末) 中国語の全音素(母音・子音)に対して、(1)生の音声と説明文の収録、(2)3次元グラフィックスの制作を実施した。進捗としては、申請時の計画(音素の主要部のみ試作)を加速したものである。これをもとに、アニメーションプログラミングによる音声の再生とグラフィックスのモーフィングによるの連動機構を実装することにより、教材ソフトをプロトタイピングすることが出来た。成果を、国際語学学習技術会議(IALLT-2003)の場でデモ公開し、フィードバックを得ることが出来た。 第2段階 第1版及び試行(平成15年7月〜11月末) (1)ノートパソコンを対象とした本教材の実用性に向けて、以下の改良を実施した。 (1)性能の異なる機種に対する音声と口唇の動きの同期、 (2)正確性を図るための顔面・口腔内部の画像自体の改善 (3)高速化のため、画素の削減 (4)操作性向上のため、音素セッションへ(母音・複合母音・子音)への誘導及び画像の透明度・角度・拡大率の調整ボタンを追加 (2)サンプル学習者によるモニタリングを実施した。 (1)初学者 (2)既習者 以上の成果を、2003年度全日本語学教育学会において発表した。詳細は投稿論文とした(3月現在審査の最終段階にある)。 第3段階 第2版及び試行(平成15年12月〜平成16年3月) 来年度以降のクラスでの使用と応用範囲拡大のための改良と機能追加を実施した。 (1)音声品質向上のため再収録 (2)画像の自然さと美観改良 (3)当初計画になかった「4声の練習セッション」の追加 以上、現在までのところ、当初計画を上回る成果が得られている。
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