前年度までに、基本母音、複合母音、子音、声調を含む機能をもつ3Dソフトウェア「音姐」の実装を完了した。本年度は、これを実際の教育現場で使用し評価を中心に進めた。 1.教育現場での試行 (1)教室における初学者のモニター実験<4月> (2)社会人放送大学中国語講座<5月> (3)自学自習者、趣味で学習する人<4月〜7月> 試用した学習者には興味深く、繰り返し学習が容易であること、教室のようなプレッシャーを感じない、等好評であった。 2.成果の発表 (1)開発・使用シナリオの集大成としてJALT(全日本語学教育協会)2003年の発表に基づく投稿論文が採録された<7月> (2)試行結果を重点にCEIC(コンピュータ利用者教育審議会)2004年PCコンファレンスにてポスターセッションに発表し、参加者の意見を聞く<8月> 他教育者・研究者よりユニークである点興味を持って迎えられたが、画像がまだ口腔細部において不正確であり分かりにくい点があるとの指摘を受けた。 3.教材の修正作業 試行による学習者の意見と、発表において得られた他研究者の意見・批判・提案を基に教材の修正<9月-現在> 4.まとめ 3次元画像の学習者へ与えるインパクトは大きい。実用品としてのリファインする点も未だ多々あるが、当初の計画を上回る成果が得られた。
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