研究課題/領域番号 |
15651001
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
白澤 邦男 北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (50196622)
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研究分担者 |
福田 明 静岡大学, 工学部, 教授 (10022237)
兒玉 裕二 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (70186708)
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キーワード | 流星バースト通信 / 極地・寒冷地仕様 / 広域環境情報 / オホーツク海雪氷圏 |
研究概要 |
本研究の目的: 極地、寒冷圏の雪氷域や海氷域の変動は地球規模の気候変動、環境変動に大きく影響され、その相互作用の過程を理解し、変動機構を解明することは環境科学において重要な課題である。しかし、現在まで極域、雪氷・海氷域では、現場での観測が困難なこともあり、広域での精度の高い環境データを安定して定常的に収集することは極めて困難であった。本研究では、広域の雪氷、海氷域環境観測データをリアルタイムで長期間安定して収集するために、(1)無人自動観測装置を極地・寒冷地仕様型に改良、(2)流星バースト通信手段を極地・寒冷地仕様に開発し、(3)雪氷・海氷圏環境観測データをマスター局に集積し、雪氷・海氷圏の環境変動を監視する環境情報ネットワークシステムを構築することを目指すものである。 平成15年度の研究実績: ・流星バースト通信手段を極地・寒冷地仕様に開発するために、低温下での塩害、防塵(土砂)、着氷雪、着霜対策を重視した試験実験を中心に基礎データの集積を行った。 ・独自の技術を多数導入したソフトウェアモデムを基盤とした新しい流星バースト通信システムを開発し,国内実験によりその性能を実証した。 ・2003年11月にサハリンを訪問し、無線局候補地の選定、無線免許取得のための準備を行った。 ・漂流ブイの位置情報を流星バースト通信システムにて伝送するシステムの開発を始めた。
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