研究課題
本研究の目的:本研究では、広域の雪氷、海氷域環境観測データをリアルタイムで長期間安定して収集するために、(1)無人自動観測装置を極地・寒冷地仕様型に改良、(2)流星バースト通信手段を極地・寒冷地仕様に開発し、(3)雪氷・海氷圏環境観測データをマスター局に集積し、雪氷・海氷圏の環境変動を監視する環境情報ネットワークシステムを構築することを目指すものである。平成17年度の研究実績:1.流星バースト通信手段を極地・寒冷地仕様に開発するために、低温下での塩害、防塵(土砂)、着氷雪、着霜対策を重視した試験実験を中心に基礎データの集積を行った。2.サハリン北部の観測拠点であるチャイボにて継続観測中の自動気象観測装置の回収、再設置を行った。回収データは現在解析中であるが、良好なデータが取得でき、自動気象観測装置を極地で通年に渡り使用できる見通しが立った。3.南極で実験したRANDOMシステムを用いて、複数リモート局(札幌マスター局(北大・低温科学研究所)、浜松リモート局(静岡大学)及び宮崎リモート局(宮崎大学))からのデータ収集試験実験を開始した。4.南極大陸で実施した流星バースト通信実験結果の分析や発表を行った。5.北海道オホーツク海沿岸域や北極海での海氷厚の計測や漂流ブイによる位置情報伝送システムなどについての発表を行った。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (10件)
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