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2003 年度 実績報告書

好熱細菌堆肥を活用した環境に優しい緑地環境の創生及び維持

研究課題

研究課題/領域番号 15651034
研究機関九州大学

研究代表者

福山 正隆  九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (70294965)

研究分担者 鄭 紹輝  九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (90253517)
金澤 晋二郎  九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (10011967)
キーワード環境保全 / 好熱細菌 / 堆肥 / ヒメコウライシバ / ペレット / 養分漏出 / 緑地環境
研究概要

九州大学附属農場に新設された超高温堆肥舎において、好熱細菌を含む既存堆肥に、九大附属農場の乳牛を主体とする糞尿を混合して、発酵させ、好熱細菌製の堆肥を得た。その過程において、通常の堆肥製造過程の温度より極めて高い、約90℃が得られることを検証した。生成された堆肥は水分含有量20%を下回る、砂状の性状を示した。これを用いて、直径約5mmのペレットを、前押出型湿式造粒機(林鉄工所製;既存設備)で作製できた。
次に、この堆肥の有効性を調査するために、化学肥料をコントロールとして、現物堆肥、そのペレットを用いて、ワグネルポットにヒメコウライシバ(Zoysia matrella (L.) Merr.)のソッドを生育させ、それらの反応を調べた。また、ポットから流出する溶液について、NH_4-N, NO_3-N, K^+イオン等について測定を行った。化学成分の測定には、主に、本研究で購入が認められた土壌・作物体総合分析計(SPCA-6210、島津製作所製)を用いた。
地上部の生育は、堆肥区、ペレット区より化学肥料区が優っていたが、地下部の生育は変わらず、緑地用芝地としては、堆肥区・ペレット区の方が望ましい、と考えられた。また、ポットからの肥料養分の漏出は堆肥区・ペレット区-特にペレット区-がかなり少なく、環境保全上優れている、と判断された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 日高史子, Phan Thuy, 井上眞理, 古屋忠彦, 鄭紹輝, 福山正隆: "好熱細菌製コンポストがヒメコウライシバの生育と土壌からの肥料養分漏出に及ぼす影響"九州大学農学部学芸雑誌. 59巻1号. 1-8 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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