研究課題/領域番号 |
15651038
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
高橋 悟 東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (40120133)
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研究分担者 |
高橋 新平 東京農業大学, 地域環境科学部, 助教授 (50147485)
関山 哲雄 東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (90307679)
渡邉 文雄 東京農業大学, 地域環境科学部, 助教授 (20256647)
蓑茂 壽太郎 東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (30078208)
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キーワード | 乾燥地 / 緑化 / 茎径変化 / 水分ストレス / 潅漑計画 / 凝結 / 熱交換器 / 水資源 |
研究概要 |
乾燥ストレス条件下における植物生体情報の収集と植物利用による根圏の有効土壌水分量の評価は、屋内でポット栽培されたゴムの木およびアカシア・ファーネシアーナを用いて、乾燥ストレス条件下での茎径および樹高伸長の連続測定を実施し、変位センサーのストレンゲージ、および差動トランスによる計測が3ヶ月間長期に可能であり、かつ茎径変化と伸長変化を明確に捉えることが出来た。さらに、沖縄県宮古島での現場試験ではストレンゲージによる茎径変化を屋外で確認することができた。また、アカシア・ファーネシアーナのポット試験では、乾燥ストレス条件下での茎径の周期変化を確認することが出来た。とくに、茎径の日変化を調和解析により得られた係数を用いて、潅水時期を判定することの可能性を示した。また、一日の茎径の相対変化率を求め、潅水時期の判定を試み、ポット内の土壌のpF試験で得られた土壌水分特性曲線と比較し、節水の可能性も明らかにした。凝結による取水可能量の算定と取水装置の試作に関する検討では、アフリカのジブティ国での気象データから凝結による取水量を試算し、さらに凝結装置の試作実施し、気象データの試算と概ね良好な取水量であることを明らかにした。また、市販の除湿機を改造し、取水効率の改善のための熱交換器の試作を行い、凝結による取水量が熱交換器無しの場合に比較し、1.7倍に増大させることが可能であった。また、試作器を用いてジブティ国での実証試験も実施し、現地での取水の可能性も確認された。今後は、熱交換器のパイプ材質条件および排気等の通風条件が凝結量に及ぼす検討を実施し、取水量の向上を目指す設計条件の検証を行う。
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