研究概要 |
まず人口減少が必定であることを証明することから始めた.このために既に開発された社会構造推計エンジンを用いて,3000を超える日本全市町村の社会構造推計をった.すでに本研究者の手によって社会構造推計エンジンが開発され特許申請されている.この系の中には,不確定な変量と考えられる政策的・経済学的・文化的変数は一切加えられておらず,このエンジンは将来の社会構造が容易に推計しうる生物学的なバヅクボーンを与え,しかも科学的に将来の社会構造が計ができるという点で強い分析能力を持っている.この社会構造学的モデルを使い,その周りに配した政策変数変換モデルによって,ある政策を取り入れたときにメインの社会構造モデルにどのような変化が起こりうるかを分析した. このモデルを運用するために,政策研究院の外部にネットワークワークショップを作り,多くの外部研究者や官庁・企業の実務家と意見を交換できるよう,POST-MAX.NETのネットワークサーバーを構築した. このようにして作られたモデルに与えるデータは,ある特定の地域社会の経済社会統計から獲得し,データベースを作り始めている.開発作業を能率化するために,既にできあがったソフトウェアの運用については,研究を支援する特定の入力推計の専門組織にこのモデルを使った具体的推計を外注をした.この方法は海外の自然科学研究者が自らの独創的研究を支え保護する基本的手法となっており,日本の研究者組織にありがちな仲良し会のような,知的所有権の保護が得にくいなれ合いの研究者集団から研究者を独立させる良い手段となった.
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