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2003 年度 実績報告書

南アジアにおけるイスラーム的社会開発の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15651104
研究機関京都大学

研究代表者

子島 進  京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 助手 (90335208)

キーワードイスラーム / 南アジア / 社会開発 / NGO
研究概要

本研究において、とりわけ重要なケーススタディとなるのが、インドとパキスタンで活動をおこなうハムダルド製薬である。もともとインドのデリーで発足した会社であるが、インド・パキスタンの分離独立に際して、パキスタンでも独立企業として活動を開始した。ハムダルド製薬は2つの点でイスラーム的な特徴を備えている。まず、その製品がイスラーム医学(ユーナーニー)にもとづいて製造されている。そして、イスラームの慈善制度であるワクフにのっとって、収益を社会福祉事業に供することを定めている。社会福祉事業を制度的におこなうために設立されたハムダルド財団(インドとパキスタンにそれぞれ独自に活動)によって、医療・教育の分野で大きな実績を残している。
2年計画の最初の年である平成15年度においては、インドのハムダルドの調査をおこなった。ハムダルド製薬、ハムダルド財団、そして財団の設立したハムダルド大学等の主要機関を訪れ、関係者のインタビューをおこなった。この調査によって、ハムダルドの活動の具体的な様相を明らかにすることができた。調査成果は、平成15年度の日本南アジア学会(平成15年10月5日、京都大学)において、「正義('adl)の社会的表現-イスラーム的慈善の観点から」と題して報告した。また、ハムダルドの主力商品であるルーフ・アフザに関して論文を作成した。「パキスタンの嗜好品とイスラーム的慈善制度」として、『嗜好品の文化人類学』(講談社。2004年4月刊行)に収録される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 子島進(共著): "嗜好品の文化人類学(仮題)"講談社(2004年4月刊行予定). 9 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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