研究課題/領域番号 |
15652041
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
三浦 徹 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (00199952)
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研究分担者 |
新井 由紀夫 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 助教授 (30193056)
神田 由築 お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (60320925)
安田 次郎 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (60126191)
菅 聡子 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 助教授 (70224871)
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キーワード | 同性愛 / 男色 / 若衆 / 舞踊 / 比較文化 |
研究概要 |
研究計画調書において策定した研究活動の方針および平成15年度の実施計画にそって、以下の活動を行った。 1.基本資料の収集と文献目録のデータベース化 文献目録データベースの作成に着手し、3名の研究協力者が、日本、アジア、欧米の3つの分野について、既存の文献目録や研究書からデータを採集・入力し、16年3月までに計4000件のデータベースを作成した。17年度にはこれを完成して公開する予定である。また、基本資料については、イスラム世界と中国を中心に、資料および研究書を購入した。 2.定例研究会 研究分担者・協力者および海外からの招聘研究者による研究会を計7回開催した。 (1)三浦徹「イスラム世界における同性愛」(15年7月24日)(2)神田由築「近世日本の男色文化」(9月12日)(3)新井由紀夫「ヨーロッパ史とホモセクシュアリティ-時代・社会を映し出す鏡として」(11月21日)(4)金文子・金善民(韓国、淑明女子大学)「韓国歴史社会における男色」(12月11日)(5)菅聡子「少女はなぜ<少年>を欲望するのか-迷走する少女たちのロマン」(16年1月22日)(6)林呈蓉(台湾、淡水大学)・松本奈穂子・内海紀子・中矢由花(お茶の水女子大学大学院)によるコメント(1月30日)(7)安田次郎「頼長の愛、尋尊の性-日記にみる男関係」(3月18日) 3.沖縄若衆舞踊の調査 (16年1月30日-2月1日)沖縄では琉球王国時代に士族の美目秀麗な若衆による踊りの伝統があり、中国からの使節の接待の場やあるいは江戸幕府への参勤のときにも同行して演じられた。これについての調査をおきなわ国立劇場などの協力によって行い、中国と日本と沖縄の舞踊文化における性のあり方の比較研究の必要が認識された。 4.国際研究集会 越境する性の国際的な比較研究の一環として、韓国より研究者を招聘し、12月に研究会を開催した。(2の(4))
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